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<2020年度>

前年度以降の校長室より

 

校長室の窓③

     「おさんぽ」とは、七沢幼稚園児と希望の丘初等学校児童

                        との楽しいフィールドワークの一つ!

一月中旬、穏やかな日和の下、七沢幼稚園児10名程(年長児)と初等学校児童7名(1・2年生)は、七沢の広沢寺本堂にある「とうふ地蔵」をお参りしました。そして皆、「とうふ地蔵」さまの前に神妙な面持ちで座ると、拍子木の音が静かな本堂内に『チャキ、チャキ。チャキ』と響き渡り、紙芝居を楽しみました。

『とうふ地蔵』さまの前で

「とうふ地蔵、はじまり、はじまりーっ!むかしむかし!丹沢のふもとの七沢村に一軒のとうふ屋があった。村ではとても良い大豆がとれた上、とうふ屋の井戸には、一年中、丹沢の山からの美味しい水が豊かに出ていたので、できたとうふの美味いこと、美味いこと!」「ある年の冬のことじゃった。とうふ屋は、今も昔も朝が早い。ご主人はおかみさんと、薄暗いうちから起きだすと、—–」

「『きょうもうんと美味いとうふを作るべえ。』と、タスキをかけていつものように店を開けた。」『こんなに早く、もうお客さんが来てくれたとみえるわい。戸が閉まっていたので、帰っていったようじゃ。むだ足をふませてすまないことをした。とうふができしだい、持って行ってやろう!』「よく見ると、雪の上には足跡が点々と続いとった。そして、とうふ屋は、できたてのとうふ一丁をおけに入れると足跡をたどっていくことにした。」~省 略~

続いて、広沢寺の参道入口のひと際大きい『下向き地蔵』さまの前でも、子どもたちは紙芝居を楽しみました。

 やはり、地域に語られてきたお地蔵さまの昔話は、そのお姿をまじかに見つつ語られてこそ、先人からのその豊かな精神性(心)とか地域への誇りのようなものを感じることができると思われます。また、かつて「七沢石」が大いに活かされ人々の暮らしの中に根付いてきた地域文化もあり、「七沢の里色」とも言える地域の特色あふれるお地蔵さまの昔話から、学び取りたいと考えました。

『下向き地蔵』さまの前で

これまでの「おさんぽ」は、からの①「初夏の土手や道ばたの草花を見つけて、摘み取り楽しく遊ぼう」に始まり、初夏には②「田んぼに棲む虫たちを探し遊ぼう」となり、には③「玉川の河原に遊び、石ころを拾い石ころアートを楽しもう」や、④「県七沢自然環境保全センター自然観察園の谷戸の池や湿地を散策し、多くの生きものたちの命の賑わいを感じて(イノシシの足跡など)楽しもう。」と続き、には⑤「小野小町伝説のある小町山を訪ねて、小町の七不思議を楽しもう。」等々でした。   

    

虫さんいるかな?いっしょに遊ぼう!  

したがって、七沢幼稚園と七沢希望の丘初等学校の「おさんぽ」には、大きく二つの目的を持ち取り組んでまいりました。その(1)は、子どもたちが「おさんぽ」の活動を通して、ものごとを感じ・気づき・理解し、ものごとを試し・工夫し・表現し、学びに向かう力や一人ひとりの人間性など、よりよい生活をするための心や気持ちや態度を育むこと。そして、その(2)は、子どもたちが、自分と身近な自然・人々・地域と関わりながら、幼稚園と初等学校の周辺の里地里山の自然・くらし・文化にふれあい気づき楽しみながら、自分たちの遊びや生活をよりよくすることを目的としてきました。 

ほら、この穴の形は何の足あとかな?

これはまさしくイノシシの足あとだよ!

ミゾソバの群生地から

つまり、幼児と児童(低学年)が一緒になって、「七沢・日向」という丹沢/大山の麓に位置した里地里山の持つ多くの多彩な地域の特性を受け取り学ぶことができたと思います。したがって、これからの「おさんぽ」活動においても、里地里山の四季折々の旬彩を求めた、自然・歴史・人々の暮らしからの「地域情報」を手にすることを心掛けたプログラム化に取り組んで参ります。

 最後に、次の「おさんぽ」は、立春も過ぎた二月下旬、七沢森林公園内にある「巡礼峠」をめざします。

          

                 〈七沢希望の丘初等学校長 小島富司〉

 

                             

                 子どもたちの大きな喜びと輝く笑顔を求めて

                                                                         七沢希望の丘初等学校長 小島富司

 

本校の正門から校庭へ上る階段横に七沢希望の丘初等学校の「創立記念碑」がある。

希望の丘初等学校の創立記念碑

そこには、「子らよ 学びの庭で友と輝け」と刻まれ、創立者/内田文江先生による揮毫である。毎朝元気な笑顔で登校する子どもたちへのメッセージとなっている。子どもたちにとっても私たち教師にとっても、初代校長であり七沢幼稚園の生みの親でもあり、幼児教育/初等教育の先駆者であった内田文江先生は、この夏ご逝去された。心からご冥福をお祈りするばかりである。そして今、初等学校の玄関内には在りし日の学園長遺影(写真)の傍らに週替わりで卒業生有志による「生花」が活けられ、内田文江先生の築き上げてこられた教育実践の数々に想いをはせるコーナーとなっている。私たちはあらためて、「自然の恵みに感謝し、人々と共に生きる人間形成を目的とする」本学園の教育理念を継承しつつ、「ノングレード・オープン教育」による初等教育の確かな歩みに取り組む決意を新たにする場ともなっている。

内田文江先生への献花コーナー
 さて、いよいよ12月の2学期末を迎えて、各教科の授業及び学校全体で取り組む全教育活動をまとめる時期となりました。今年度は特に、春に始まった「新型コロナウィルス感染症」に係る、その予防対策等への各種の手立てを講じつつ、子どもたちの安全・安心の確保と学びの保証を両立していく学校運営に取り組んできました。そのような中で特質すべきは、教育活動の一つとして「学校行事」からの教育的効果は特に大きいものがあったと考えました。具体的には、保護者の皆様方の参観で実施できた「秋のプレイデイ」に、同じく保護者の皆様方のご協力で実現できた「6年生、淡路島への修学旅行」も、そして、5年生から1年生まで全員参加できた箱根園水族館への「秋の遠足」等々、これらの「学校行事」からは、子どもたちの大きな喜びと輝く笑顔が生まれました。本校の子どもたち一人ひとりが、学校生活への充実感や達成感へつながり、人と人との集団生活の 在り方や豊かで望ましい体験活動を得たり、皆で協力してより良い学校生活を築こうとする態度を育むなど、大きな成長への足掛かりとなったことと思われます。
 なお、3学期へ向けて、依然として「新型コロナウイルス感染症」に対する予防対策を踏まえた、子どもたちの安心・安全の確保と充実へ向けた取り組みは継続していくことが必要であると考えております。

プレイデイ後、大いに流行っているドッジボール風景

                             2学期に向けて、児童の皆さんにエールを送ります!

七沢希望の丘初等学校校長 小島富司

七沢希望の丘初等学校は、いよいよ8月24日(月)から2学期が始まります。児童の皆さん、保護者の皆さま方、今もコロナ禍にある中、これまでと違った夏休みを経験し過ごされたことと思います。1学期最終日に「夏休みのしおり」でお伝えした、自然や人とのふれあい体験や地域行事へ

の参加やおうちの仕事のお手伝いなど、子どもたち自らが積極的に自分の生活を工夫する取り組みをしましょうと語りかけましたが、いかがだったでしょうか?

学校の田んぼの稲穂すくすくと/2020盛夏

 7月から8月に入っても、新型コロナウィルス感染症のニュースは毎日のように続き、日本全体でも神奈川県内でも感染された人の数や重症患者数がいっこうに減らず、早く解決してほしいという願いと不安な思いが続くばかりでしたね。皆さんにとっては、期待していたとおりの夏休みではなく、地域行事や神社のお祭りや花火大会の中止であったり、家族団らんの楽しい行事や旅行をひかえるなど、さぞや苦しく辛い気持ちで過ごした今年の夏休みだったかと思います。そのような夏休み中でしたが、先生たちはお盆休み中は別として、学校へよく出勤し校内全体を大掃除したり、畑の草むしりや教室環境を改善することなどに夢中で取り組んできました。皆さんの元気な登校をお待ちしています。

 さて、2学期の学校生活は、いよいよ来週から始まります。大切な心がまえをお伝えしますので、一つひとつ読み上げてほしいと思います。①2学期の学校生活は、学びと遊びの中にいろいろな工夫をして取り組もう。②授業にも学校行事にも慌て(あわ)ず焦(あせ)らずのぞめるように取り組もう。③学校生活全体を通して、友だちとも先生とも、失敗してももう一度「挑戦(ちょうせん)する心」と「柔(やわ)らかい考え」を持って取り組もう。以上、三つの内容です。

 そして、もう一つ欲張って、皆さんにお伝えしたいことがあります。新聞記事 の中から見つけた大切な言葉です。茶道家の千玄室さんが8月中旬の朝日新聞コラムの中で語っていた内容を紹介します。


『人は心の中に田んぼを与えられています。そこに何を植えどう耕し、成長させるかを考えることが大事です。「田」に「心」をつけてみてください。

学校のウッドデッキから大山を望む/8月盛夏

「思」。それは思想です。親から与えられた心という田んぼをどう育てるかを考えてほしい。』と言うお話です。つまり、私たち皆が今日という一日を生きていることに感謝し、世界の人々が穏やかに仲良く手を握り助け合っていくことにいっぷくのお茶をもって役立ちたいと話されています。児童の皆さんも保護者の皆様方も私たちも、皆で一緒に力を合わせて、新型コロナウィルスから始まった大きな困難に打ち克つ思いで頑張りましょう。

 

 最後にもう一つ、児童の皆さんに向けて私からお礼を一言お伝えします。

「一学期には『うさぎ小屋』のデザインづくりにたくさんのアイディアを送ってくれてありがとう!心から感謝しています。この春からの学校休校中に『大工さん』(校長)の手で夢中に創ることができました。児童の皆さんからの応援と期待がひしひしと伝わってきて、思わずこれだという二つ並んだ小屋になりました。皆さんが可愛がっていた❝るる❞が亡くなり、皆さんの小動物を大切にするその優しさや思いやる心を感じつつ、私は勇気をもらいました。

                       初等学校のうさぎ小屋2020 夏

今新しいうさぎ小屋の中で、「だいふく」と「コーヒー」の2羽の仔うさぎも、猛暑の中、児童の皆さんの登校を待っています。これから始まる皆さんの二学期の活躍ぶりに先生たち全員で「エール」を送ります。